はじめに
「IELTSのリーディングって時間が足りない!」
そう感じている方、多いのではないでしょうか?
私自身、初受験時では時間配分に苦戦しましたが、ちょっとした工夫を取り入れることで 40分以内に全問解答、スコアは8.5 を達成しました。
実は、リーディングに力を入れたのは試験1か月前から。
その間、週に1〜2回模試を解いた程度です。
特別な対策をしたわけではありませんが、この記事で紹介するいくつかのコツを意識するだけで、スピード・正確さ・安定感が大きく変わりました。
リーディングの得点アップを目指している方は、ぜひ参考にしてください!
リーディングで意識したコツ
一気に読まず、問題文→本文の順で解く
リーディングの本文は長く、すべてを最初から読んでしまうと時間が足りなくなりがちです。
そこで私が意識していたのは、
まず1問目の設問を確認し、該当箇所を本文から探す→次の設問を見て、また本文に戻るという設問をガイドに本文を読む方法です。
IELTSのリーディング問題では、基本的に設問の順番と本文中の情報の順番が対応しています。
(※例外的に、「各段落の見出しを選ぶ問題」などはこの限りではありません)
そのため、最初から全文を読まずに問題を一つずつ解きながら進めることで、無駄な読み返しを減らすことができます。
人名や固有名詞には必ずマーキング
IELTSでは、人名や研究者の意見・経歴について問う問題がよく出題されます。
そのため、本文中に登場した人名・地名などにはマーカーを入れておくと、後から情報を探しやすくなります。
年代にも要注意
人名と同様に、出来事の順序に関する問題もよく出題されます。
ただし、出来事は時系列で並んではいません。目立つ年代のほかに「ある出来事の数年前に」といった文章が紛れ込んでいることがあります。安易に近くの数字に飛びつかないようにしましょう。
パラグラフ見出し問題はパラフレーズに注目
「各段落の内容に合う見出しを選ぶ」問題では、本文中の一文が設問の選択肢としてパラフレーズされているケースが多いです。
全体の主旨がつかみにくくても、特定の文に着目して言い換えを探す意識があると、選びやすくなります。
True / False / Not Given 問題でわからなければ、Not Given=保留に
「本文と一致していればTrue、矛盾していればFalse、言及がなければNot Given」という形式。
もし迷ったら、まずNot Givenで一旦保留にして次へ進みましょう。
焦っていると見落としがちですが、実際にそもそも本文で触れられていないという設問も多いです。
ある程度探して見つからなければ、次の設問に進む判断力も大切です。
語彙抜き出し問題は品詞・文法で判断
語彙やフレーズを本文から抜き出すタイプの設問では、
該当箇所を前後の文脈から見つける、解答欄に合う語の“品詞”や“文法”を確認するという視点を持つのが重要です。
例えば、答えが動詞なら時制・主語との一致、名詞なら可算・不可算、単数・複数などを踏まえて候補を絞りましょう。
私が実践していた勉強法
単語対策は演習ベースで
もちろん語彙力は大切ですが、高校レベルの単語がある程度身についていれば、リーディングにおいてはそこまで心配はいりません。
実際、本文中には知らない単語も出てきますが、文全体の構造や周辺の語彙から意味を推測する力のほうが大切です。
私は、演習を通じて気になった単語だけを確認・ストックしていく方法を取っていました。
演習のために使っていたリソースは、公式問題集やIELTS Online Tests.comです。
頻度は少なくても「集中して解く」ことが大切
リーディングは1セット解くだけで1時間必要。
Writingなど他の技能対策を優先したい方にとって、リーディング演習は後回しにされがちです。
私もそのタイプで、本格的に取り組んだのは試験1か月前からでした。
ただし、その分1回ごとに集中して取り組み、問題傾向に慣れることを重視しました。
本番形式に数回触れておくだけでも、本番での心構えや時間配分の感覚が大きく変わります。
おわりに
いかがでしたか?
リーディングは、すべての解答が必ず本文にあるというのが大前提の試験です。
つまり、読めれば解けるテストなのですが、時間内に正確に読めるようにするにはちょっとした工夫が必要です。
今回紹介したコツを意識すれば、どんなトピックでも冷静に・効率よく解答することができるようになります。
ここで紹介したコツも活用しつつ、頑張ってください!