はじめに
「学生ビザの申請って、何を準備すればいいの?」
そんな不安を抱えていたのは、他でもない私自身です。
私がイタリアの大学院への進学を決めたとき、ビザ申請に関する情報が非常に少なく、毎日手探りで進めていました。
この記事では、大阪のイタリア総領事館で実際に行った学生ビザの申請体験をもとに、必要書類・当日の流れ・注意点を詳しくご紹介します。
これから申請をされる方の安心材料となれば幸いです。
準備すべき書類一覧(2025年夏申請時点)
- 申請書(Type D Visa)
記入すべき項目と空欄で構わない項目があります。詳しい記入方法は別記事にまとめています。
※最初に入国する国はイタリアでなくても問題ありません。
私はオリエンテーションの都合でスペインから入国しましたが、特に指摘されませんでした。 - 証明写真(パスポートサイズ・背景白)
- パスポートとそのコピー2部
滞在予定期間よりもパスポートの有効期限が長いことを確認してください。 - 戸籍謄本と住民票(発行から1週間以内のもの)
どちらもマイナンバーカードがあればコンビニで取得可能です。
※記載内容は本人分のみで問題ありません。 - 残高証明・通帳など
通帳がある方は通帳のみで大丈夫です。
通帳がない場合は、残高証明書+過去6か月以上の口座取引明細が必要になります。
私は120万円ほどの貯金がある口座の通帳を提示しました。 - 大学からの招待状
- Universitalyで提出した書類の原本(卒業証明書など)
提出済みの書類は全て持参しましょう。 - Pre-enrollment summary
Universitalyで登録後、大学からの承認があればPDFとしてダウンロード可能になります。
※印刷後、署名を忘れずに。 - 海外留学保険の証明書
渡航期間を全てカバーし、治療・救援費が無制限であることが必須です。
私は、Erasmus(所属するコースを運営するEUによる教育支援プログラム) から提供されたAONという保険会社の海外留学保険を利用しました。
海外の保険会社だったためやり取りに時間がかかりましたが、メールで「この内容で問題ない」と返答をもらい、それを印刷して提出しました。 - 奨学金の証明書(該当者のみ)
- 切手付き封筒(長型3号・定型)
660円分の切手を貼っておきましょう。(2025年7月現在)
※イタリア総領事館の公式サイトには「575円」と記載されていますが、価格改定が反映されていませんでした。
私は当日、同ビルのコンビニで追加の切手を購入しました。
航空券の提示は不要です!
実際の申請当日の流れ
大阪イタリア総領事館(中之島フェスティバルタワー17階)へ!!
予約時間の15分ほど前に到着し、オフィスの内線電話で到着を知らせました。
その後、書類を手元に用意して待っていると、5分ほどで名前を呼ばれ、手続きがスタート。
ネットでは「対応が厳しい」といった声も見かけましたが、実際にはとても丁寧で親切でした。
日本語で対応してくださり、安心して手続きを進めることができました。
※私のコースが英語で行われるため、イタリア語力の証明は不要でした。
また、心配していた申請料についても、「学生ビザは無料です」とのこと。
日伊間の協定により、学生ビザの申請には料金がかかりませんでした。
ビザ申請後の流れ
申請から約2週間後、Universitalyを通じて「ビザ発行完了」の通知メールが届きました。
(※Universitalyとは、イタリア高等教育機関への進学希望者のためのポータルサイトです)
ビザの原本は、提出した封筒で郵送されてきます。
スムーズに進めるためのアドバイス
不安なことは事前にメールや電話で確認を
私も保険内容や宿泊期間に関して不明点があり、メールで問い合わせを行いました。
回答は電話で届くことが多く、ビザ課へは月曜15:00〜16:00のみ電話可能です。
領事館からの着信は、開館時間内であればいつでもあるため、取り逃さないようにしましょう!
(折り返しが難しく、申請までの時間が延びてしまいます)
書類は「念のため」多めに準備を
記入ミスに備え、記入型の書類は予備を一部ずつ持参しました。
準備不足で不安を感じるのであれば、やりすぎかなと思うぐらいまで準備した方がいいです。
情報は必ず公式サイトで最新を確認
切手料金や必要書類など、細かい部分で変更がある可能性があります。
公式情報をベースに準備しましょう。
おわりに
自分の力だけで学生ビザの申請を行うのは、正直とても緊張しました。
でも、わからないことは素直に相談すれば、丁寧に案内してもらえます。
この体験談が、これから申請を控える皆さんの不安を減らすことにつながれば嬉しいです。
素晴らしい留学生活のスタートに向けて、一緒に頑張りましょう!