はじめに
「IELTSのWriting Task 1って、何を書けばいいの?」
そんなふうに感じたことはありませんか?
Task 1は、ライティングセクションの中でも比較的取り組みやすいパートと言われますが、何をどう書けばよいのか迷う人も多いはずです。
実は私、初めてIELTSを受けたときのライティングスコアは 5.5 でした。
「これはまずい…」と思い、型を意識した練習に切り替えて、3か月間対策を行いました。
その結果、Task 1への苦手意識がなくなり、ライティングスコアは 6.5(+1.0)、Overallも 7.0 に到達しました!
この記事では、私が対策中に実際に使っていたテンプレートや、Task 1を15分で書き上げるコツを紹介します。時間との勝負になる本番で、スムーズに高得点を狙いたい人は、ぜひ最後まで読んでみてください。
Task 1の基本:問題形式
Task 1では、図や表の情報を要約し、比較を行いながら150語以上で説明することが求められます。
問題形式は主に以下の4パターンに分類されます。
1. 一つのグラフを読み解く問題
- 特徴:1つの棒グラフ、折れ線グラフ、円グラフなどが提示されます。
- 例:国別の国産野菜消費量

時間の変化や数量の比較など、視点次第で様々な情報を得ることができます。
2. 複数のグラフ・図表の組み合わせ
- 特徴:折れ線グラフ+表、円グラフ+棒グラフなど、2つの情報がセットで出題されます。
- 例:国別の国産野菜消費量と農家人口

このような場合は、各グラフの大まかな傾向を捉えたうえで、それぞれに対し1. 一つのグラフを読み解く問題と同じ要領で情報を抜き出します。
3. 地図を比較する問題
- 特徴:ある場所の地図が2つ(または3つ以上)提示され、それぞれの変化を説明します。
- 例:ある都市の1980年と2010年の変化

4. 工程を説明する問題
- 特徴:製品の製造過程や手続きなどが図で示され、それを説明します。
- 例:「パンの製造工程」「水のろ過プロセス」など。

Writing Task 1の回答様式
どの形式にも共通している構成は、以下の3つです。
1. パラフレーズ(言い換え)
まずは設問文を自分の言葉で言い換えましょう。
問題例)
The following graph shows how much domestic vegetables people in two countries ate between 1990 to 2010.
⇒ The chart illustrates the annual consumption of domestic vegetables in Nation A and Nation B from 1990 to 2010.
2. 概要(Overview)
次に、全体の傾向をざっくりまとめます。
テンプレート例:
- As an overview, ~
- It can be clearly seen that ~
書く内容は主に:
- 最初と最後の時点それぞれにおける比較
- どの国・項目が最も高い(または低い)値を示しているか
ポイント!
導入時には、詳細な数値には触れない。概要なので高い/低いや大きい/小さいのみに留める。
3. 詳細(Details)
最後に、データの具体的な動きや比較を丁寧に説明します。項目ごとに段落を分けると読みやすくなります。
ポイント!
本文では、数字でのデータ表現を盛り込みます。これによってより情報が明確になります。
問題形式ごとの書き方
割合を比較するグラフ
高い数値を示す項目から順に説明し、最後に最も低い数値の項目を紹介する流れに。
時間経過にともなう変化
最初の年の数値抜出/比較▸途中の推移▸最後の年の数値というように時系列で整理。
複数グラフの組み合わせ
第一段落でパラフレーズとそれぞれのグラフの傾向を簡潔につなげた後、第二段落以降の本文で細かな変化を比較。グラフごとに段落を変えるまたは対象項目ごとに段落を分ける。
地図問題
パラフレーズのあと、大きく変わったポイントを中心に構成。
使える表現:
- 方位:to the north of / on the western side
- 位置:next to / near / between A and B
- 建設:be built / be constructed
- 取り壊し:be demolished / be replaced by
工程説明問題
工程の数や最初・最後のステップを最初に触れ、あとは順を追って説明。
テンプレート例:
- (問題文パラフレーズ後)There are a total of __ steps, beginning with __ and ending with __.
- (本文の始まり) Looking in more detail, ~
接続語:
- after / then / next / following this / afterwards / subsequently
使える語彙リスト(保存版)
話題を導入する語句:
- In terms of A / With regard to A / When it comes to A / For A / In detail
比較するとき:
- while / whereas / on the other hand / as opposed to
グラフの種類:
- graph / chart / diagram / table / figure / illustration
数値系の名詞:
- percentage / proportion / figure / number / amount / distribution / rate
変化を表す名詞・動詞:
- 名詞:increase / decrease / growth / decline / fluctuation / trend / drop / rise
- 動詞:rise / fall / go up / go down / climb / peak / remain steady / stay constant
変化の度合いを表す副詞:
- sharply / significantly / rapidly / steadily / gradually / slightly / rapidly
おわりに
どうでしたか?
Task 1は「型」を知っておくだけで、グッと取り組みやすくなります。限られた時間の中で、どう構成するか、どこに力を入れるかをあらかじめ決めておけば、本番で焦ることもありません。
このページの内容を参考に、ぜひ自分なりのテンプレートや語彙リストを作ってみてください。IELTS Writing のスコアアップ、応援しています!