はじめに
「IELTSって難しいって聞くけど、実際はどんなもの?」
英語力を証明するテストにはTOEFLやTOEIC、英検などがよく知られています。IELTSは世界的に認められているものの、日本での知名度がとても高いわけではありません。
私自身、海外大学院進学のためにIELTSを受験しましたが、最初は情報が少なく、何から手をつければいいか分からない状態でした。
初受験時は OA:6.5(L:7.0 / R:7.5 / W:5.5 / S:5.5)という結果。
足を引っ張っていたセクションを集中的に学習し、3カ月でOA:7.0(L:6.5 / R:8.5 / W:6.5 / S:5.5)を達成しました。
この記事では、OAスコアアップ重視型のIELTS勉強法をご紹介します。ほかにも、以下の記事を通して、私が実践したIELTS学習法を紹介していきます。
- 【IELTS勉強法】Writing Task 1を15分で書き上げるコツ(テンプレートも紹介)
- 【IELTS勉強法】Writing Task 2 で確実に意見を伝えるために
- 【IELTS勉強法】Writing Task 2 タイプ別テンプレート
- 【IELTS勉強法】Readingでスコア8.5をとったポイント紹介
- IELTS ペーパー版 or コンピュータ版
- 無料で利用できるIELTS勉強リソース
この記事を読み終えるころには、あなたも「自分に合った勉強計画」のイメージがつかめているはずです!
IELTSとは?
IELTS(International English Language Testing System) は、リスニング・リーディング・ライティング・スピーキングの4技能を測る英語試験で、アカデミックから移住目的まで幅広く活用されています。
特に、イギリス・オーストラリア・カナダ・ニュージーランドの大学や移民申請において広く採用されており、近年ではアメリカの多くの教育機関でもTOEFLの代替として認められています。
日本国内でも、海外進学や就職を目指す人にとって、今や欠かせない選択肢の一つとなっています。
スコアアップの戦略
IELTSでは、スコアが「各セクションの平均」で出るため、バランスよく点を取ることが非常に重要です。
スコアアップのアプローチは主に以下の2通り:
- 全体的な底上げ(4技能バランス型)
- 弱点集中型(特定セクションでの引き上げ)
私の場合、ライティングが圧倒的に弱かったため、「ライティング一点集中型」を選びました。他のセクションは、1ヶ月前から週1〜2回模試を解くだけに抑えました。
ライティング対策スケジュール
- 3ヶ月前〜:基本のパラフレーズや文章構造の習得
- 2ヶ月前〜:時間を気にせず各問題タイプ(Task 1/Task 2)に挑戦し、最後まで書く練習
- 1ヶ月前〜:Task 1(15分)、Task 2(35分)の時間配分で本番形式に慣れる
このように、段階的に「型を覚える→応用する→時間制限内にこなす」という流れを意識しました。
(ライティング対策の詳細は、Task 1/2 各記事にて紹介しています)
初めてIELTSを受ける方は、https://ieltsonlinetests.com/などに用意されている模試を受けてみてください。(難易度に少しばらつきがありますが、雰囲気を知るためなら十分です。)
ほかにも、無料で利用できる勉強リソースをまとめているので、こちらもご覧ください。
試験本番で8.5を記録したリーディングでの「意識していた読み方の工夫」は別記事にて紹介しています。
試験を受けて
私の目標はCEFR C1(OA7.0)の達成でした。試験当日は以下のような感覚でした。
- リーディング:約40分(制限時間60分)で解き終わる
→◎見直しや悩んでいたところにきちんと時間をかけることができた - ライティング:7分ほど時間が余る
→ ◎しっかり型を身につけておいたおかげで焦らず書き切れた
一方で、スピーキング対策を全くしなかったことは反省点です。YouTubeなど無料の対策動画も豊富だったのに、「なんとかなる」と甘く見てしまいました。
また、リスニングのスコアダウンの原因は、コンピューター版の操作ミスです(キーボードの使いにくさやマークのズレ)。この点は、別記事「IELTS:ペーパー版とコンピューター版の違い」で詳しく解説しています。
おわりに
いかがでしたか?
IELTSは4技能すべてを評価する試験ですが、「自分の弱点」と「OAスコアアップに効果的な戦略」を明確にすることで、短期間でも着実な成果が出せます。ぜひこの記事とあわせて、他のコンテンツも参考にしながら、あなたの学習計画を今日からスタートしてみてください!