はじめに
「そもそも、出願っていつ・何をすればいいの?」
「海外大学院に行きたい!」と思っても、最初にぶつかるのがこの疑問でしょう。
国内大学院であれば、周囲に相談できる友人や先生も多いですが、海外となると情報も限られ、不安を感じる方も多いのではないでしょうか。
実際に私は、日本の国立大学に在籍しながら、海外大学院出願の準備を進めていました。
大学の授業や課題に加え、交換留学・研究活動なども同時並行で進行。時間との戦いでしたが、ここでご紹介するスケジュール戦略で一つひとつの課題をクリアし、最終的には出願した3つすべての大学院から合格をいただくことができました。
この記事では、私の体験をもとに「大学院出願までのステップとスケジュール」と「学生生活と進学準備の両立のコツ」 を紹介します。
読み終える頃には、あなた自身の出願計画を描き始められるはずです!
出願までの5ステップで合格をつかむ!
1. 自分に合った大学院を探す
出願準備の最初のステップは、「どの大学院に出すか」を決めること。
希望の研究テーマや学びたい分野をもとに、自分に合ったコースを探す必要があります。
エージェントを使わず、情報を効率的に集める方法はこちらの記事:【海外留学】自分に合った海外大学院の探し方とは?で紹介しています。
2. 語学・成績の条件をクリアする
出願には語学スコア(主にIELTSまたはTOEFL)や成績条件の達成が求められます。
たとえば、理系の多くのコースではIELTS OA6.0〜6.5が必要で、中には7.0以上を求めるコースも。
例:オランダのWageningen University(農学世界1位)では、OA7.0かつ全セクション6.0以上というハードな条件も。
短期間でスコアを上げる方法はこちらで詳しくまとめています。
3. 出願に必要な書類を準備する
ほとんどの大学院では以下の6点が求められます:
- CV(英文履歴書)
- Motivation Letter(志望動機書)
- 研究計画書
- 推薦状(通常2通)
- 語学スコア証明
- 大学の成績証明書(英文)
これらは出願書類の中核となるもので、早めの準備がカギになります。
CV、Motivation letter、推薦状の作成に関する詳しい解説は、各リンクからご覧いただけます。
4. 奨学金の申請(必要な人のみ)
海外留学は費用がかかりますが、奨学金を得ることで経済的負担を大きく減らすことができます。
「忙しくて出願だけで精一杯…」という方もいると思いますが、奨学金の存在はとても強い支えになります。提出書類の内容も、海外大学院への書類と似ているものも多いので、並行して進めることをお勧めします。
奨学金の出願についてはこちらでまとめています。
5. 実際の出願
出願時期はコースや国によってまちまちですが、早いところで前年度の9月、遅いところでも1月から受付が始まります。私は、合否発表を2月下旬から受け取り始めました。
実は私、もし海外大学院が全滅した場合は、日本の大学院に進学する予定でした。そのため、3月中旬には進路を決定する必要があり、大学側に事情を説明して早めに結果を出してもらった経験もあります。
また、あるドイツの大学院教授からは「出願順に選考するから、なるべく早く出してね」とのアドバイスも。
一斉審査制のコースもあるので、募集要項や事前問い合わせで確認するのがベストです。
実際の私のスケジュール(2025年9月入学)
時期 | やっていたこと |
2024年2月〜5月 | 大学院探し、CV作成開始 |
2024年5月〜10月 | 奨学金の出願準備 |
2024年10月 | 1校目の出願フォームがオープン |
2025年1月 | 3校目の出願フォームがオープン |
2025年2月下旬 | 合格通知が続々到着 |
2025年3月 | 日本の大学を卒業 |
同時期の学生生活
- 2024年4月〜9月:卒業研究の代わりに自主研究
- 2024年8月〜12月:インドネシアへの交換留学
実質2.5年での早期卒業を実施したため、かなり授業のコマ数も多く忙しかったように思います。
私のTo Do管理法
時間がない中でも進められたのは、紙のスケジュール帳とTo Doリストの併用のおかげでした。
- マス目カレンダー:イベント・提出期限の管理用
- コラム式カレンダー:毎日のタスク管理用
その日の朝にタスクに優先順位をつけ、実行。
特に出願書類のような時間のかかる作業は、「このセクションを〇〇%進める」と細かく進捗を可視化していました。達成感が得られることで、やる気も続きやすくなります。また、ひとつのタスクに時間をかけすぎることも防止できます。
モバイルでのスケジュール管理をされている方にも、容易に応用できる方法です。
より具体的な一日の過ごし方はこちらの記事で紹介しています。
おわりに
いかがでしたか?
海外大学院への進学を目指す方にとって、「何をいつやるべきか」をつかむことは、合格の第一歩です。
国内大学院に進む友人はいても、海外進学となると相談できる相手が少ないという悩みもあるかもしれません。
そんなときは、ぜひこのスケジュールを参考にしてください。
学生生活を楽しみつつ、あなたらしいペースで海外大学院合格というゴールに近づいていきましょう!