【大学生活】自分に合った給付型奨学金の探し方

大学生活

はじめに

「海外留学に興味はあるけれど、費用の準備ができない…」
「学業に集中したいけど、アルバイトで時間も体力も奪われてしまう…」

こうした理由で、海外留学をあきらめたり、学業に十分な時間を割けなかったりしている人は少なくありません。

私も「留学はすべて自分で出資する」と決めていたため、大学院正規留学を目指すなかで、費用という大きな壁に直面しました。
しかし、いくつもの書類作成を乗り越えた結果、授業料全額免除+毎月1400ユーロの生活費支給があるヨーロッパの修士課程に合格できました。

この記事では、私がこれまでに給付型奨学金を複数回受給してきた経験をもとに、自分に合った奨学金の探し方についてお伝えします。

留学で利用できる奨学金の種類

留学に活用できる奨学金には、以下の3つのタイプがあります。

① 交換留学向け奨学金

  • 対象:日本の大学に在籍していることが条件
  • 特徴:大学が窓口になることが多く、在住地・在学地に制限のある場合も
  • :JASSO(協定派遣型)、トビタテ!留学JAPANなど

② 正規留学向け奨学金(学位取得目的)

  • 対象:海外の大学で学位取得を目指す人
  • 特徴:自分で応募する必要があり、支給額が大きい反面、倍率も高い
  • :JASSO(海外学位取得型)、フルブライト奨学金、Erasmus Mundusなど

③ 大学生活全般を支える奨学金

  • 対象:経済的支援を必要とする学生全般(国内外問わず)
  • 特徴:経済状況による基準がある場合が多い。専攻、出身地などが選考基準になることもある
  • :日本学生支援機構(JASSO)の給付型/貸与型、キーエンス財団など

もちろん、これらの分類に当てはまらないものも、規定に反しなければ奨学生の資金として留学に活用することが可能です。

自分に合った奨学金の探し方

① 高校・大学の掲示板/学生課

対象者が在籍している場合、学校が積極的に奨学金情報を集めて掲示していることがあります。
学生課に直接尋ねてみるのもおすすめです。
※大学がとりまとめて応募するものや、学内選考を経た人だけが応募できる奨学金もあるため、締切や推薦条件に注意。

② 公的なまとめサイト

たとえば、JASSOの「海外留学情報サイト」(https://ryugaku.jasso.go.jp/index.html)は、

  • 留学期間
  • 滞在国
  • 学位・専攻分野

などの条件を入力することで、自分に合った奨学金を探せます。

ただし、リンク先に飛ばないと詳細がわからないことが多いため、気になる奨学金は必ず公式情報を確認するようにしましょう。

③ 検索エンジン

「海外留学 理系 奨学金」など、分野や目的を絞ったキーワードで検索するのも有効です。
ただし、情報が多すぎて混乱しやすく、対象となる奨学金を見逃す可能性があるため、時間に余裕があるときに活用するのがベターです。

実際に奨学金を受給して感じたメリット・デメリット

私はこれまでに上記3タイプの給付型奨学金を受けた経験があります。どれも大きな支援となりましたが、メリットとデメリットがあります。

メリット

  • 学業や自己投資の時間を確保できる
    アルバイトに割いていた時間を、語学勉強や授業への取り組みにあてられるようになりました。
  • 選択肢が大きく広がる
    たとえば、渡航費や滞在費が奨学金でカバーされると分かったことで、アフリカ・カメルーンでのインターンにも挑戦できました。

デメリット

  • 書類作成がとにかく大変
    志望理由書などを初めて書くときは、構成も表現も整わず、一つの書類に何日もかかることもありました。
  • 不合格時のダメージが大きい
    特に英語での応募書類作成は、第二言語での挑戦というプレッシャーも加わり、不安と葛藤の連続でした。

※英語の応募書類作成に関しては、別の記事で詳しく紹介しています 

【海外留学】志望動機書/Motivation letter の書き方

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おわりに

経済的な理由で、留学や進学をあきらめてしまっている人も多いと思います。
しかし、「給付型奨学金」という選択肢があれば、お金の壁を超えて、自分の目標に挑戦することは可能です。

もちろん、返済が必要な「貸与型奨学金」も含めて、幅広い選択肢があります。
自分の将来設計に合わせて、最適な支援制度を検討してみてください。奨学金の準備は簡単ではありませんが、その過程で得られる文書作成力・自己管理能力・表現力は、将来にわたって役立つスキルです。
少しでもチャンスを掴む手助けになれば、幸いです!

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