はじめに
「海外大学や大学院に進学したい。でもCVって何を書けばいいの?」
「どれくらいの分量が適切?」
海外進学を目指す中で、英文の履歴書(CV)の作成は避けて通れないもの。しかし、日本の就職活動で使う履歴書とは形式も内容も異なるため、戸惑う方も多いのではないでしょうか。
私自身、日本の国立大学から海外大学院への進学を目指した際、エージェントに頼らずすべて自力で進めました。CVについても何もわからないところからスタートし、試行錯誤を重ねながら、大学の先生や友人にアドバイスをもらいながら完成させました。
その結果、私がこの記事で紹介する形式で作成したCVを使い、100倍以上の競争率を誇るコースも含む出願した3校すべてから合格をいただきました。
この記事では、実際に私が使用したCVのテンプレートも交えながら、「合格につながるCVの書き方」について、具体的に解説していきます。
読み終わる頃には、あなたも自信を持ってCV作成に取り組めるようになっているはずです!
CVはなぜ重要?
海外大学院の選考では、「あなたがそのプログラムにどう貢献できるか」が重視されます。私が進学した大学院では、CVと学業成績が全体の評価の60%を占めていました。
CVは、これまでの経験や活動実績をコンパクトにまとめて伝える強力なツール。特に、研究や社会活動、専門分野への関心を示すことで、選考者に強い印象を与えることができます。
CVの書き方と基本構成
CVの長さはA4で1~2枚が目安。長すぎると読んでもらえないリスクもあるため、簡潔にまとめましょう。また、フォーマットの指定がある大学もあるので、募集要項を必ず確認してください。
基本的な構成は以下の通りです。
① 個人情報(Personal Information)
名前、住所、メールアドレス、電話番号などを明記。
② 簡潔な自己紹介(Personal statement)
「なぜ大学院に進学したいのか」「どんな目標を持っているのか」を端的に記します。少し大きな夢でも、強い意志や目標をはっきり伝えることが大切です。
③ 学歴(Education)
高校は不要なことが多く、大学以降の学歴を記載します。長期交換留学をしている場合は、その内容も記入しましょう。
④ 職歴・インターン(Professional Experience)
職務経験がある場合はここでアピール。インターンシップ経験も含めて構いません。
⑤ 課外活動・ボランティア(Key projects and Organizational experience )
部活動、サークル、短期研修、ボランティアなど、力を入れて取り組んできた活動があれば記載します。
⑥ 受賞歴・奨学金(Honors and Awards)
表彰歴や受給した奨学金があれば忘れずに記載しましょう。特に奨学金は「外部団体からの評価を得ている人材」であることを示す強い材料になります。
⑦ 語学力(Language)
基本的には英語力の証明があれば十分です。TOEFLやIELTSのスコアを記載する際は、応募要件を満たしているか必ず確認してください。基準を下回っている場合は、逆にマイナス評価につながることもあります。
IELTSスコアアップについては、こちらのページでまとめています。
実際のCV
私が実際に海外大学院への出願時に作成したCVは、以下のものになります。(個人情報等、一部編集済みです。)

!書式のポイント!
- フォントはTimes New Roman(推奨)
- サイズは11pt(推奨)を基本とし、タイトル等は適宜サイズ変更
- レイアウトは最近 → 過去の順で時系列を記載
- 大学名やインターン先などはイタリック(斜体)で記載すると見やすい
以上のCVテンプレートは以下のページからダウンロードできます。初めての方でも使いやすいように、項目ごとにコメントを入れていますので、ぜひ参考にしてみてください。
おわりに
いかがでしたか?
日本の履歴書とは違う形式に戸惑うかもしれませんが、正しく構成し、自分の強みをしっかり伝えることができれば、CVは合格の鍵になります。
この記事とテンプレートを活用して、あなたらしさが伝わる魅力的なCVを作成してください!